【開放感の感じられるLDKを実現する空間づくり。そのカギは「窓」にあります】
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- DATE
2020.06.18
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開放感たっぷりの広々としたLDK空間。新しいお家での暮らしをイメージする際に、そんな空間を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
リビングにどれだけの広さを取って設計するか。もちろん、敷地面積に余裕があれば、間取りを気にせずにリビングの広さを確保することは可能ですが、“空間の広がり”は、何畳といった数字だけで判断できるものではありません。
四日市などの北勢エリアを中心に、限られた敷地面積の中で広がりの感じられるLDK空間を設計している栗原は、そのカギを握っているのは「窓」だといいます。
「同じ空間でも、窓の取り方によって、お部屋の広さの感じ方は大きく変わってくるものなんです」
ポイントは、窓からの「視線の抜け方」。
「窓から見える外の景色、そこへ目を向けたときの“視線の抜け方”を意識して、窓の配置を考えています」
リビングでソファに腰かけたときに、自然と目が行く場所、視線が向けられる場所に窓を取る。そのために、図面の中の空間に入り込み、窓の向こうの光景をイメージしながら設計を進めていくといいます。
「リビングに立っているときの視線ではなく、座って窓に視線を向けたときの高さが大切です。生活シーンに合わせて、窓の位置をあえて低めに設計することもありますね」
お住まいになられた方が自然と窓の外を眺めたときに感じる開放感。そうしたお部屋の広がりを感じていただけるように、空間設計にあたる者は細心の注意を払っているのです。
開放感の感じられる空間づくりには、窓の他にも壁紙や天井、床の色合いを計算した「明度対比」という手法も用いられますが、そのお話はまた別の機会にご紹介します。